コストコのエグゼクティブ会員は元が取れる?損益分岐点と落とし穴を検証
コストコ 会員 エグゼクティブのブラックカードを手にする買い物客が、日本の倉庫店でも急速に増えている。会員制倉庫型卸売業の巨人として世界を席巻するコストコホールセールコーポレーションにおいて、最上位に位置づけられるこのステータス。物価高が続く今、多くの消費者が節約・スマート消費の切り札として注目を寄せるが、年間9,900円(税込)という高い年会費に見合う価値は実在するのだろうか。
日用品からカークランドシグネチャーの高品質プライベートブランド商品まで、大容量の買い出しで知られるコストコだが、実際にコストコ 会員 エグゼクティブへアップグレードすべきかの判断は容易ではない。創業者のジェームス・シネガルが掲げた「顧客への還元と高品質の提供」という理念は、現在最高経営責任者(CEO)を務めるロン・バクリスの指揮下でも脈々と受け継がれている。しかし、年間購入額によっては「一般会員のままの方が安上がりだった」という痛恨の失敗に直結するケースも珍しくないのだ。
最高2%還元の仕組みと年会費の元を取る損益分岐点を徹底試算
エグゼクティブ会員最大の魅力は、購入金額(税抜)に応じて最大2%が付与される「エグゼクティブリワード」だ。一般の個人会員(ゴールドスター)の年会費は5,335円(税込)だが、個人向け最上位の「エグゼクティブ・ゴールドスター会員」は9,900円(税込)。その差額は年間4,565円である。
計算上、年間で税抜228,250円(月平均で約21,000円)買い物をすれば、獲得できる2%のリワード(4,565円分)で年会費の差額が相殺される。つまり、ここが運命の「損益分岐点」だ。月2回ほど店舗に足を運び、食料品や日用品をまとめ買いする世帯なら、案外あっさりとクリアできるハードルでもある。
一般会員からの切り替えタイミングと失敗しない移行術

切り替えを迷っているなら、有効期限の「月数」に注目してほしい。アップグレード時の年会費支払いは月割り計算で行われる。有効期限までの残存期間に応じた差額を支払うシステムになっているため、いつ手続きをしても損をしない構造が作られているのだ。
ただし、更新月に近づけば近づくほど、初回のリワード付与タイミングとの兼ね合いが生じる。特に大型家電の購入や、引っ越し、イベントに伴うまとまった買い出しを控えている直前こそ、アップグレードを敢行するベストタイミングと言える。購入前のカウンター一言で、その日の高額決済から2%還元が適用されるからだ。
クレカ併用で最大3.5%還元!コストコグローバルカードの真価

還元率を極限まで引き上げたいヘビーユーザーにとって、株式会社オリエントコーポレーションが発行する「コストコグローバルカード」との併用は外せない選択肢だ。カード単体でのコストコ店内利用還元率は1.5%となっている。
エグゼクティブ会員の2%還元とこのクレジットカード決済を重ね合わせることで、実質的な総還元率は最大3.5%まで跳ね上がる。10万円の買い物をした際、3,500円相当が還元される計算だ。ポイントの二重取りを日常化させることこそ、コストコを最大限に攻略する最短ルートと言っていい。
知っておくべきエグゼクティブリワード付与の裏側と落とし穴
一方で、甘い宣伝文句だけに目を奪われると足をすくわれる。まず、2%還元の対象外となる取引が存在する点だ。処方箋医薬品、ガソリンスタンドでの給油、調剤薬局の一部商品やフードコートでの購入分などはリワード付与の対象から除外される。ガソリン代で元を取ろうと考えていたドライバーには厳しい現実だ。
さらに、付与されるエグゼクティブリワードには有効期限がある。付与された翌年の2月に一括付与され、利用期限はその年の12月31日まで。これを使い切り忘れると、積み上げた還元金額が泡と消える。また、上限付与額は年間10万円までと定められており、超高額な決済を続ける法人や個人でも無制限に還元されるわけではない。
店舗だけじゃない?コストコ公式オンラインショップでの活用法
実店舗への来店が難しい地域に住む会員にとっても、エグゼクティブの権利は無駄にならない。コストコ公式オンラインショップでの決済時にも、同様に2%のエグゼクティブリワードが付与されるからだ。
オンライン限定で販売される大容量のカークランドシグネチャー製品や、限定家具、大型アウトドア用品などは単価が高い。ネット通販を中心に利用する層であっても、年間購入額が一定ラインを超えれば、実店舗ユーザーと変わらない恩恵を受けられる。
日本法人トップも注視するエグゼクティブ会員増の大波
日本国内で急速に新規店舗を拡大中のコストコホールセールジャパン株式会社。同社の成長戦略の軸として、上位会員の獲得と維持が極めて重要な意味を持っている。一般的な小売業の利益モデルとは異なり、コストコの収益基盤の大部分は会員費収入で成り立っているからだ。
「会員に最高の価値を還元し続けることで、より深いロイヤリティを構築する」——このビジネスモデルが機能している限り、エグゼクティブ会員向けの限定特別割引クーポン(特別パスポート)などの優待策も今後さらに拡充される可能性が高い。自分の年間利用額を冷静に見極め、賢くアップグレードを選択することが、物価高時代を生き抜く強力な武器となるはずだ。 (出典: コストコ 会員 エグゼクティブ(Yahoo!ニュース))